香港のお正月 お年玉編

文化・伝統

お正月と言えば、「お年玉」。

今回は香港のお年玉についてお話しします。

香港でお年玉を渡すことはないかもしれないけど、

話の種にどうぞ!

お年玉は「利是(ライシー)」

お年玉は「利是」と言います。お年玉だけでなく、誕生日や結婚式などのご祝儀も利是と呼んでいます。

「利是」は中国の伝統文化の一つですが、誰に渡すのか、いくら渡すのかなど、細かなところは、地方によって違うんだそうです。

で、香港では、、、。

お年玉袋(プチ袋)は「利是封」と言います。正月が近づくと、日本と同じで文房具屋さんや雑貨屋さん、年宵花市(フラワーマーケット)などいろいろな所で売られます。

「お年玉に使うお札は新札でなければダメ!」という人が多く、年末に発行される新札には限りがあるため、朝早くから銀行の前に並ぶ人もいます。

最近はクチャクチャでなければ、

新札じゃなくてもいいという人も多くなっていますよ。

 

誰に渡す?お年玉

1 既婚者が未婚の友達、知り合いに渡す

日本ではふつう大人から子供に渡すものですが、香港では年齢に関係なく、既婚者から未婚の友達や知り合いに渡します。しかし、最近は結婚しているかどうかに関わらず、年下の友達などに「利是」を渡す人もいるとか。

2 チップ?

自分が住んでいるマンションの管理人さんや、いつも行くレストランのスタッフ、美容院や床屋さんの担当者など、いつも自分がサービスを受けている人にも「利是」を渡します。

マンションの外回りを掃除する人とか、出前をとどけてくれる人とか、名前は知らないけど、顔はしっているという人にも渡します。まあ、一年に一度ですからね。

まあ、「いつもありがとう、今年もよろしく」の気持ちを込めたチップみたいなもんですが、、、。

チップの習慣がない日本人の私にとっては高難度なお年玉でした。

3 自分が雇用する人々に

香港はお手伝いさんを雇っている人が多いので、そういう人にも渡します。もちろん会社の経営者だったら社員に、上司から部下に渡すのは当然のマナーです。

で、いくら渡すの?

まずは、100ドル札が入った利是封と、小額紙幣(20ドル)が入った利是封を別々にたくさん準備します。

「友達、知り合いなど、日頃のよく付き合っている人には100ドル札が入った利是封」、「いつもサービスを受けている人や、掃除のおばさんなどには小額紙幣が入った利是封」というふうに渡します。

これも日本とはちょっと違いますよね。

100ドルが入った袋と、20ドルが入った袋を

間違えないようにしましょうね。

10ドル札もありますが、10ドルを渡す人はあまりいないかな。

 

まあ大体の相場は、こんな感じだけど、、、

  • 親戚や、仲がいい友達、後輩など 50ドル 〜 500ドル
  • 普通の友達、同僚、近所の人など 20ドル〜
  • レストランのスタッフ、警備員など 10ドル〜

金があることをひけらかすために渡す人も多いから、

実は「人による」というのが実情なんじゃないかな。

 

新婚さんはダブルで!

利是は基本的には既婚者から未婚者に渡すものですが、結婚して初めてのお正月には利是封を二つ渡す習慣があります。

親戚や知り合いに、新郎と新婦の両方が利是封を二つずつ、全部で四つ渡します。「これからもよろしくお願いします」という気持ちを込めて送るからなのだとか、「嬉しい」という意味の「喜」を二つ並べた「囍(ダブルハピネス)」を表しているのだとか、いろいろ言われていますが、渡される方にとってはうれしい習慣ですね。

ただし、四は縁起が良くないということで、この習慣がない地域もあるそうですよ。

香港のような小さなところでも、

出身地や住んでいるところによって、

習慣の違いがあるんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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